猫に「ねこ隊長」と名づけられた時。
動物病院で母は勇気を持ってその名前を口にした、が。
「筋肉持ち」という名前を付けられた犬、キンちゃん。
さすがに今回の「筋肉持ち」を動物病院で口にすることは出来なかった。
羞恥心が勝利した瞬間だった。
だってトマコ女の子だもの。
これ以降「キンちゃん」を正式名称にしてしまえ、と、なぁ太と話をしたりもしたが。
「弱いからこそ強い名前を!!」
という6才児の熱い思い。
松岡修造ばりのなぁ太の、ちょっと歪んだ熱い思いやりに母は心を動かされ。
ならば自然とその名を忘れるよう、時の流れに身を任せよう…と思っていた今日この頃。
母の思惑通り忘れていたはずなのに
戦いごっこの中で思いだしやがった
完全に忘れるその日まで、母は待ちます待ちます。
ひたすら待つのです…。
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