あぁ、トマコの生きる道【4コマ漫画】

あぁ、トマコの生きる道【4コマ漫画】



なぁ太がっ…!!


あの何にも出来なかったなぁ太がああああああああ!!!!!!!


劇して歌って踊って楽器もしてたああああああああああ!!!!!!!


パーフェクトに参加してたあああああああああああああ!!!!!!!!



嘘のようです。


入園当初と同じ子とはとても思えないほどに。


嬉しいって気持ちもあるけれど。


なんだろう、それ以上に

「なぁ太が自分の力で越えたんだ」

っていう気持ち。



だれも知り合いがいない幼稚園に入って。

慣れない子供だけの環境に激しいストレスを感じて。

ちっとも馴染めなくて。

どんどん自信をなくしていって。

髪の毛も抜けていったなぁ太@円形脱毛症


あの時のなぁ太の口癖は

「だってなぁくんはできないんだ!」

だった。


母が何を言っても聞く耳を一切持たず。

自ら頑張る気力も出さず。

それでも幼稚園には嫌がることなく毎日通っていたなぁ太。

今なら分かる。

それが彼の精いっぱいの頑張りだったのだと。

それが彼の限界だったのだと。


クラスでも何のお遊戯もしなくて、出来なくて、悪循環。

自信は更に低下していくばかりだったけれど。

少しずつ変わり始めたのが、夏休み。

幼稚園で頑張った分、いっぱい楽しい思いをしてもらおうと。

なぁ太が望む色んな場所に連れて行き、色んな体験をさせてみた。

泊まりだとお金がかかるので日帰りで。

その分回数を多めにして。

乗馬(主にポニー)に川泳ぎに魚釣りにアスレチック。


散々色んな体験をした夏休みの終わり頃。

最後にと、アスレチックに行った後だっただろうか。

なぁ太に「変化」が見え始めたのは。


難しそうな遊具を見ただけで諦めるなぁ太と。

「大丈夫だから!やってみよう!

 一緒にやれば出来る!!

 難しければ手伝ってあげるから!!」

と、励ますマサオ。

父と子、親子で挑んだアスレチック@トマコはコン吉の相手で精一杯のため賑やか師で参加

疲れたけれどいっぱい笑って楽しんで。→その様子はコチラ


帰って数日した頃。

「なぁくんは頑張れば出来るんだ!」

と言いだした。


それは今までのなぁ太にはなかったこと。


「自信」をつけた子供の成長はすさまじく。

挫折したはずの「スイミング」を再び習いたい!と言い。

それだけでなく、新たに「ピアノ」も習いたい!と言い。

やる気を出した彼の意向は汲んでみようと始めてみたら、急成長。

出来なかった水への顔付けもすぐ出来るようになり。

ピアノも言わずとも練習する。


それでも夏休み明け。

新学期が始まるとまた髪の毛が抜けてしまったりしたけれど。

500円大のハゲがゴロゴロあって見ているだけで痛々しかったけれど。

冬になった頃。

なぁ太が目に見えて安定した。

多少怒ったくらいじゃへこたれない、子供らしさが戻ってきた。

それと同時に最近では髪の毛が抜けることがなくなり。

やっと生え始めた透明な髪に、少しずつ色が付き始めた。


なぁ太は初めての大きな山を、やっと乗り越えたのだろう。


だからといって、やっぱりなぁ太はなぁ太で。

クラスでは幼い方だ。

リーダータイプの子供たちに比べると、のんびりしていると思う。

けれど、それでいいじゃないか。

それも個性じゃないか。

だれもが皆同じではない。

良いところも悪いところも、人それぞれ違うんだ。

でもこうしてどーんと構えていられるのはお医者様の言葉 があったからで。

それを思えばやっぱりあの時病院に行ったことは間違いではなかったと思う。


大きな挫折を味わって、それを乗り越えたなぁ太。

入園当初に比べると随分成長したなぁ太。

お友達もたくさんいて、毎日とても楽しそうで。

時々人間関係で頭を悩ませたりもして。

少しずつ成長しているなぁ太。


もうすぐ年長さんだね。

クラスが変わればまたハゲるかもしれないけれど、大丈夫だよ。

母ちゃんはお前を支えるから。

もう大丈夫だから。

色んな体験をして、母ちゃんもちょっとだけ強くなったんだよ。

だからなぁ太も。

色んな体験をして、少しずつ大きくなっておいき。



なぁ太初めての発表会は、生涯忘れられないものになりました。


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