2009年06月
転んだ時の対応それぞれ。
このあと
「コン吉にはスライディングの才能がある!」
とかなんとか…。
なんじゃそらー。
野球と釣りが大好きな義弟(マサオ家三男)。
とにかく体育会系の憎めないやつ。
その勢いに飲まれ、コン吉も転んだことを忘れ…。
ほう…。
その手、使えるな…!!
と思ったものの。
実際やるには気恥ずかしさがあったりする三十路トマコ。
自分にもまだそんな恥じらいが残っていたことにちょっぴり驚きつつも
「私まだまだイケる?!」
なんて思ってしまったかどうかは定かではないが、鏡を見て一瞬でその考えが間違いだったことに気づいた挙句に落ち込んだという話も真実かどうかは定かではない。
今日の教訓
『鏡は危険。』
【いつも応援ありがとう】
理不尽な毎日
母にはやりたいことが山ほどある。
掃除。
洗濯。
料理、料理、料理。
なのに…。
毎日…。
毎日コレの繰り返し…。
毎日…。
外に出たら水を得た魚のように…。
家には入ってこない…。
そのくせ…。
飯がまだ出来てないだと…!?的な…。
そんな…。
そんな切れ方されてもッ…!!
コン吉、もうすぐ二歳。
理不尽な毎日、始まりました。
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【いつも応援ありがとう】
めめちゃん。
その時コン吉は。
今思えば。
なぁ太の状態に、だれよりも早く気づいていたのはコン吉だった。
コン吉はいつもなぁ太の傍に寄り添い。
オモチャを譲ったり、自分のおやつをあげたり。
夜の就寝時も。
母と寝たがる兄のため、コン吉はパパと、もしくは一人で眠る。
一歳児らしからぬ気遣い。
その気遣いを周りは褒め称え。
余計にすねるなぁ太と、それを見つめるコン吉。
あの時期。
なぁ太だけがつらい思いをしたんじゃない。
それに気づいていたコン吉も、同様の思いでいたのだ。
それでも、成長と共になぁ太と張り合うようになったコン吉。
ケンカも一著前にするようになったし、譲れないものも出来てきた。
保育園で揉まれている彼もまた、彼なりに戦っているのだろう。
なぁ太ほど出さないだけで。
でも、なぁ太ほど見えないからと言って、放っておいてもいいわけではないのだと思う。
義母が話してくれたことがある。
なぁ太と同じような子供だった幼少期の長男マサオ。
それはもう大変だたったそうだ。
それに比べ、手がかからなかった次男。
その次男が小学生高学年のある日。
突然学校に行きたくない…と言った。
そこで義母は思ったそうだ。
「あぁ、ラクだからと今まで放っておいたツケがきたな…」と。
そして義母は、お仕事を数日休んでとことん次男と向き合い。
行きたくない…とごねた次男は、数日後にはいつものように学校に通うようになったという。
義母は言った。
「手がかかる子も、かからない子も、同じなのよ。
この子はラクで手がかからないわ~と思っても。
成長段階の予想もしないところで手がかかるようになってるものなのよ。
突然どうして?と思うかもしれないけれど。
我慢を重ねてきた彼のことを思えば、これは起きるべくして起きたことなのよ。
でもそこでちゃんと向き合えば、大丈夫。
自分を省みることが出来るなら、大丈夫。
子供はちゃんとまっすぐ育つから。」
正直、今まで義母に対して、母としての劣等感を感じることは多々あった。
どうあがいても、義母みたいな母にはなれない…と落ち込むこともあった。
そんな自信のないトマコに、義母はいつも「お母さんが一番なのよ」と言い。
一歩引いて支え、時に励ましてもくれた。
トマコが盲目的になって気付かない時にだけ、注意してくれたりもした。
だから今は。
違う人間なのだから、違っていてあたり前。
義母のいいところをなるべく吸収して、自分なりの母親になれたらそれでいいのかな、と思うようになった。
育児って本当に自分との戦い。
私も義母のように、子供の成長を見て自分を省みれるような母でいたいと思う。
自分が母なのだと胸を張って。
そして、子は親をうつす鏡。
そのことを忘れずに。
長く続いた話。
やっと今日で完結です。
まとめるのに時間かかったー(汗
人に伝えるのって難しいですね。
さて。
これが私が4・5月に体験した怒濤の出来事でした。
まだまだ終わってはいませんが。
きっとこれからも続く課題だろうと思います。
自分の気持ちの整理のためにも、書かせて頂きました。
それがだれかの子育てのヒントになったならば、良かったなと思います。
長い間お付き合い下さり、本当にありがとうございました。
明日からはたまりにたまったドタバタ劇を展開しようと思います。
今の我が家はネタの宝庫です(笑
ではでは、明日からのトマコ道もぜひともよろしくお願いいたします。
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真剣に考えるシリーズを
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癇癪(カンシャク)の原因
幼稚園に入ってからだ。
もう4歳になったなぁ太が、二歳児の癇癪に似た感情表現を再びするようになったのは。
言葉での説明を一切せず、地面に転がり泣きわめく。
終わったはずのそれと再び対面したとき。
なぜ…?とは思ったものの、大して気にはしていなかったっけ。
今思えば、それは大きなサインだったのに。
気付かぬままここまで来てしまったことに、トマコは今更ながらに気づいた。
トマコはずっと正しい答えを言っていた。
「順番でしょ?順番はちゃんと守らなくちゃ!」と叱ってみたり。
「そんなキツイ言い方だとダメだよ。もっと優しくお願いしてごらん?」となだめてみたり。
なのに何を言っても余計ヒートアップするばかりで。
なぁ太の耳には届かない。
やがてヒートアップが癇癪状態になり。
それが日に日に激しくなっていく。
なんだか今までのトマコの心理状態に似ているかも…と気づいた。
順番を守らなくちゃいけないってことは十分に分かっていて。
だから自分がいけないことしてることも理解していて。
なのになぜそれをしてしまうのか自分で自分がよく分かってなくて。
それを解決する方法が分からなくて。
なぁ太自身も苦しんでるんじゃないか、と。
そしてそれを解決する答えは…。
正しいだけの答えじゃなくて。
私が共感することにあるんじゃないか、と。
トマコは、なぁ太の幼稚園の様子を思い出した。
いつも友達のオモチャを奪う?
ううん、そんなことはしていなかった。
順番が守れない?
いや、守れていた。
守れていた、というより…。
あ、そうか…!
「なぁ太、幼稚園ではいつも順番守ってるもんね?
ブランコの順番とか、さ。
ずっと待ってるもんねぇ…。
ずっと待っててもちっとも代わってくれない子がいるのに。
なぁ太は「代わって!」って言いたくても言えないから、さ。
順番抜かされちゃったりもしてさ。
幼稚園でいっぱいいっぱい我慢してるから、さ。
だから、家でまで我慢したくないって思っちゃうんだよね。」
すると…。
トマコが何か言えば、いつも必ず癇癪を起していたはずのなぁ太が、ぴたりと止まった。
今までは耳に手を当てて大声で叫んでいるかのような癇癪を起していたなぁ太が。
初めて、聞く姿勢を取ってくれたのだ。
驚いた…。
トマコは続けた。
「幼稚園で頑張ってるね、なぁ太。
いっぱい我慢もしてるんだよね。
だから家では我慢したくなくて。
「なぁくんのー!」って言っちゃうんだよね。
でも、やさしく言ってみたらどうだろ?
怒りながら言うんじゃなくて。
ゆっくり言ってみたらどうだろ?
そしたら、コン吉は貸してくれるかもよ?」
すると。
なぁ太は、泣きそうな顔で頷き
「コンくん…。
かーしーて?」
と、言い。
その様子を見ていたコン吉も
「あい!どーじょ!」
と、普通にオモチャを渡してくれたりして。
解決したのだ。
そしてこの出来事をきっかけに。
なぁ太の癇癪は減っていき。
今ではほとんどなくなった。
今まで、悪いことは悪いと叱ってきた。
でも、その中にあるなぁ太の心を気遣うことはなかった。
彼の今更ながらの癇癪は、私の接し方に問題があったのだ。
トマコが、マサオにだけは理解してほしいと思っていたように。
なぁ太も、トマコにだけは自分を理解してほしいと思っていたのだ。
そしてその気持ちに。
母親であるトマコは愚か、なぁ太自身も気づいてなかったのだ。
それが分かってからは、なぁ太の接し方に注意するようになった。
今までは
①こらー!叩いたらだめでしょー!(叱り)
②確かにコン吉は悪いことをしてたよ(褒め)
③けど叩くのはダメなことだよ!?(叱り)
④なぁ太癇癪
という流れだったものを
①コン吉を注意してくれたんだね、ありがとう。(褒め)
②でも、叩いてもいいのかな?いけないよね?(叱り)
③ごめんなさい→褒め
に変えた。
始めの一言を替えることで、なぁ太の「聞く姿勢」が整い。
癇癪を起こすことが激減した。
癇癪が激減したなぁ太は、幼稚園でも言葉が増えていった。
やっぱり挨拶は恥ずかしくてまだ出来ないけど。
今まで同じ組のお友達にも何も言えなかったなぁ太が。
言葉少なに、感情を爆発させていたなぁ太が。
気づけば言葉でのコミュニケーションを取るようになり。
会話をするようになり。
その中で少しずつ自己主張をするようにもなり。
ゆっくり、ゆっくりと幼稚園になじんでいったのだ。
半年前から、なぁ太はコン吉のマネばかりしていた。
コン吉が食べモノを投げれば、なぁ太も投げ。
コン吉が硬い積み木を投げれば、なぁ太も投げ。
そのたびに、両方を叱ってもきたけれど。
ちっとも治らなくて、頭を悩ませたりもしていた。
今思えば、なぁ太の遅い赤ちゃん返りだったのだろうと思う。
それに対応することなく、入園した幼稚園で。
今まで以上の我慢の日々。
今まで以上に「母に理解してほしい」という思い。
積もり積もったものが、爆発し、癇癪になったのだろう。
でも、そんななぁ太の状態に。
だれよりも一番敏感に気づいていたのは。
他でもないコン吉だったのです。
明日、オマケのコン吉編で、この話は終了します。
長くお付き合いさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。
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真剣に考えるシリーズを
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夫婦ゲンカ




最近まで、珍しく夫婦仲が悪かったトマコ夫婦。
というのも…。
4月になって、精神的にいっぱいいっぱいのトマコ。
家事に育児にお仕事に。
幼稚園でぶつかった壁。
一人じゃ処理しきれなくて。
ずっとマサオに不満を持っていた。
同じように仕事をしているのにどうして私ばかりがこんなに大変なの、と。
マサオに言ったこともある。
そういった時のマサオの反応は、決まってこうだった。
「自分だって忙しい。
今だって手伝いはしている。
これ以上どうしろっていうんだ。」
その言葉の通り、マサオは十分してくれていた。
仕事から帰宅してからは、どんなに疲れていても子供たちと遊んでくれ。
トマコはその間にご飯を作ったりもしていた。
でもこの時期のマサオは、それ以上のことをしてはくれなかった。
けれどその中で、マサオには何の気兼ねなく仕事を頑張ってほしいという気持ちがあったり。
私よりもっと大変な人はいっぱいいるんだから不満に思っちゃダメだと思ったり。
不満に思う自分を責めたり、かと思えばやっぱりなぜ自分ばかり…なんて思ったり。
トマコは自分自身が分からなかった。
そんな状態のまま、1カ月が経ち。
ワケの分からぬ心理状態のままでいたせいか、マサオに対して嫌悪感みたいなものまで出てくるようになった…。
あんなに好きだったのに、どうしてだろう…と、更に理解できない自分。
そんな自分に対しても、嫌悪感。
そしてある日。
子供達が発熱して、ほとんど眠れなかった4日間。
それなのにいつもと同じような態度でいたマサオに。
トマコはとうとう大爆発してしまった。
いつもはケンカしても一日で終わらせようと思うトマコなのに。
どうしても気持ちの上で処理が付かなくて。
ケンカ状態のまま仕事に送り出すことなんてしたことなかったのに。
初めてそれをして。
家で一人で考えていた時に、ふと気づいた。
私は今毎日が忙しくて。
かといってマサオも仕事が忙しい。
その上で育児を最大限に手伝ってくれているマサオ。
もっと手伝ってほしいか?
仕事を差し置いてまで手伝ってほしいとは思わない。
じゃあ、どうして欲しいんだろう?
あぁ…。
分かった…。
共感してほしかったんだ…。
今日はこんなことがあった、という話をしたときに。
「オレも頑張っている。
これ以上何を手伝えっていうんだ。」
確かにこれは事実かもしれない、けど。
そうじゃない。
その時の私は手伝いを求める話をしてるんじゃなかった。
仕事が大変ならば、仕方がないと思っていた。
それなのに、そういった話をしていたのは…。
ただ
「お前はよく頑張ってるよ。」
こう言って欲しかったんだ…。
お前はやって当然だろ?的な態度じゃなくて。
頑張りを認める言葉を、かけてほしかったんだ…。
それに、「手伝う」という感覚。
お互い共働きの今、主に私がこなしている家事育児。
私はやってあたり前で、彼がやればほんの少しのことでも素晴らしいお手伝いになる。
そのことにも不満があったが。
それでも、ただの一言でも妻をねぎらう言葉があれば。
私の不満は大分違ったのだと思う。
今までのワケの分からぬ不満の原因に、トマコ自身が気づいてなかった。
気付かぬまま、その不満をマサオにぶつけていた。
マサオ自身も困惑しただろう。
現に最近
「どうしたの、トマコ…」
と言うようにもなっていた。
無理もない。
文句を言うばかりで、結局なにも的を得てなかったのだから。
申し訳ないことをしたなぁ…って思った。
マサオが帰宅したときに、その話をし。
2人で謝り合った。
それでも、家事への負担は思った以上にあったので。
一日一つは必ずやってもらうことにした。
マサオへの嫌悪感は、気がつけば消えていた。
問題の本質に気づいただけで、目の前の雲が晴れるように気がラクになり。
それに対する対処法を2人で実施することにより、長い間苦しんでいたワケの分からぬ自分の感情から解放された。
でも…。
その時ふと気づいたのだ。
なぁ太は?
最近また2歳児のような癇癪を起すようになっていたなぁ太。
なぜ?
幼稚園で疲れたから?
ううん、休日も癇癪を起したりもしていた。
赤ちゃん返り?
いや…。
もしかして…。
もしかして…?
トマコは気付いたのです。
6月16日に続きます。
(完結編です)
思いのほか長くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。
はじめは1~2話くらいで終わる予定だったはずの話だったのですが、書いているうちに色々な事態が起きたことで(今回の夫婦ゲンカ等)結末が変わってしまい、それにつなげるために全て書き直し。
また、漫画以上に文章を組み立てるのに時間がかかりまして。
続きものなのに公開日が空いていたのは、その間に何度も文章を組み立てていたと思っていただければ幸いです。
長い文章…頭使う…!!
それと、この話をネタとして引っ張るなどというつもりは毛頭ありません。
このブログ自体、私にとっては最近ではただの楽しい育児話…というものを越え、自分の心に非常にリンクしたものになっています。
リアルな悩みや落ち込みをも、そのまま繁栄しています。
現に、昨日までの記事を読んでモヤモヤした…とおっしゃる方の気持ちもよく分かるというか…。
まさに「モヤモヤ」というのが、4・5月の自分自身へ感じていた不快感でした。
その「モヤモヤ」の原因に、この夫婦ゲンカで気づき。
なぁ太にもその「モヤモヤ」があるから癇癪につながっているのでは…ということに気づいたのです。
次回16日でこの話は終わり、17日はオマケとしてコン吉話、18日からはたまりにたまった面白話を展開します。
よろしくお願いいたします。
ちなみに昨日は結婚記念日でした。
7年目に突入~!
ケーキも何もなかったけどいいのー!
ダイエット中だから、い、いいのー!
8:54追記
携帯からのコメントを禁止させて頂きました。
以前、同じ方が名前を変えて何度も投稿されたという経緯があるからです。
携帯から見てくださっている方は本当にごめんなさい。
よろしくお願いいたします。
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ケンカの内容




朝。
なぁ太のかばんを片付けるお手伝いをしようとしたお友達。
自分で片付けたかったなぁ太。
一言言えば済む話なんです。
一言
「それ、自分でやるからいいよ」
って言えば済む話だったんです。
でも、なぁ太は耳をつんざくほどの悲鳴を上げて自分のバッグに飛び付き。
ひたすら「だめ!」を繰り返し。
そのあとに残ったのは、びっくりして動けなくなったお友達と。
半泣き状態のなぁ太でした。
4歳になり、周りの子供たちとの成長の差も顕著に出てきました。
おしゃべりがすごく上手な子もたくさんいます。
なぁ太は自分の感情を言葉にすることが苦手で、更に滑舌も悪い。
話しかけても周りの子はよく聞き取れなくて「???」という反応。
4月、ウキウキ気分で入園した幼稚園だったのに。
それで、話しかける勇気をなくしてしまったんだろうな…。
でもその話を同じクラスのママさんにした時に。
やはり同じような悩みを持っているママさんもいて。
なんだ、ウチだけじゃないんだ…という安堵と。
なぁ太自身の様子。
実際に「ケンカをしてました」という報告 をもらってから。
日に日に明るくなっていくなぁ太。
以前は
「おともだちはいない」
なんて言ってたのに。
今では
「さくら組さんはみーんなおともだちだよ!」
「なぁくんにはおともだちがたくさんいるよ!」
なんて言うほどに。
「ケンカをしてもいいんだよ」
という何気ない一言で、なぁ太はこんなにも変わったのです。
でも…。
なぁ太のケンカのその様子を見て。
トマコはひとつだけ、気がかりになるものがありました。
それは、二歳児の癇癪のような、なぁ太の怒り方。
一度は終わったはずのそれが、なぜまた出てきたのか。
そして、幼稚園でのコミュニケーションの妨げとなっていた、その癇癪の原因に。
つい最近自分の身に起きた出来事で、気づいたのです。
続きは6月15日です。
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心の足枷(あしかせ)




5月に入ってから、日に日に元気がなくなっていくなぁ太。
なぁ太を蹴る年長さん だけでなく。
なぁ太の心が問題じゃないかな、と思ったトマコ。
なぁ太が自分を出すには、どうしたらいいんだろう。
「やられたらやりかえせ!」って言う?
「言いたいことは言えばいい」って言う?
ううん、違う。
それが出来ないから、苦しんでるんだ。
園児たちが、あたり前のようにしているソレを。
やれ!と言われたところで、なぁ太には出来ないんだ。
出来ないことを言っても、ストレスになるだけなんだ。
どうしたらいいんだろう…と思い悩んでいたトマコが。
何気なく、言った言葉。
「幼稚園で、お友達とケンカしてもいいんだよ」
こう言った時。
なぁ太は本当に驚いたような顔をした。
その時初めて、なぁ太の心の足枷となっていたものが見えてきたのだ。
なぁ太自身、お友達とケンカしたことはある。
でも、そのたびに仲裁に入ったトマコ。
兄弟間ならまだいいけど、お友達に危害を加えてはいけないよ、と。
言い続けたことが仇となり。
共同生活を送り始めた今、なぁ太自身を苦しめていたのだろう。
同じクラスの先輩ママさんは言う。
なぁ太くんはウチのお兄ちゃんにそっくりだね。
ああいうタイプの子にはね、幼稚園ではどんどんケンカすればいいって言えばいいんだよ。
普段はケンカなんてしないんだからさ。
で、やり過ぎてる場面を見ちゃったりするでしょ?
そしたら、「それはやり過ぎだよ」って教えてあげればいいの。
もしくは本人が先生から注意されたり、相手の子の反応を見たりしてさ。
ケンカってのは相手が泣くまでやっちゃダメなんだ、とか。
ケガするまで叩いちゃダメなんだ、とか。
色んなことを繰り返し経験して、少しずつ自分で覚えていくんだよ。
なるほどなぁ…。
同じ経験をされた先輩ママさんの話に。
トマコはすごく励まされました。
でも、こうやって話を聞いたり教えたりしてくれる。
そういうママさん達に出会え。
あんなに居心地の悪かった幼稚園が、少しずつ素の自分でいられる場になってきました。
幼稚園に入って、大きな壁にぶち当たった私たち。
なぁ太を幼稚園に送った、その帰り道。
何度も泣いていた、トマコ。
なぁ太にとっても、トマコにとっても。
幼稚園は大きな大きな修行の場でした。
そして。
そんななぁ太に小さな変化が訪れました。
続きは6月11日です。
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